「夏」に活躍する「冬」瓜

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秋の訪れを感じさせる清涼な気候を楽しんだのもつかの間、次々に襲来する台風と共に暑気も戻ってきました。

豪雨被害に遭われた方々が本当に心配です。

さて、先日のブログで冬瓜の利用をお勧めしましたが、「先生、まだ夏ですよ」という声があがりました。かなりポピュラーになってきたと思っていたのですが、冬瓜をよく知らないという方が意外にいらっしゃいました。

冬瓜は、とても有用なアジア原産のウリ科の「夏」野菜です。収穫して適切な保存をすれば冬までもつことからその名がついたそうです。

9割以上が水分で自己主張しない淡い味わいのため、スープ、煮物、和え物、漬物等々、さまざまな料理に利用できます。

中国料理では、中をくり抜いて肉や魚介類、しいたけなどを詰めて蒸す「冬瓜盅(とうがんちゅう)」が有名です。

薬膳の材料としては、暑熱を鎮める清熱、むくみを取る利水、排膿、去痰などの働きが顕著です。ですから、酷暑でエアコンを使いすぎて夏風邪を引いた方にはよろしいですね。

ふつうの調理では、外皮(「白虎皮」と呼ばれます)、中心部のわたや種を取り去ることが多いのですが、この部分も薬用効果を持っています。

注意すべき点は、腎機能が低下している方、胃腸が弱い方、妊娠している方は多食が厳禁だということです。

和洋中いずれの料理にも使えます。写真の右側は、冬瓜とくこの実、しいたけ、鶏肉などを使った中華スープです。

和食であれば風呂吹きやあんかけ、洋風にするならばラタトゥイユなどいかがでしょうか。

冬瓜を半分に割った写真ものせました(ほぼ球形の種類もあります)。スーパーで見かけたら、ぜひお買いになって使ってみてください。

楊秀峰

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