宮廷21式呼吸健康法
生活習慣病・慢性病に効く 中国・清朝の秘伝
気功

2022年―大きな変化が訪れる年です。一緒に気功を練習して再スタートしましょう

立春に開会式が挙行され、いよいよ北京冬季オリンピックが始まりました。ちょうど2月1日を元日とする春節(旧正月)期間にも当たります。

中国人に限らず、盛大な行事とともに、さあ、新しい年が始まったと、コロナ禍が世界中を覆う暗い世相の中で希望と期待の火をあらためて心に灯した方も多いことでしょう。

今年は寅年です。干支で言うと「壬寅(みずのえとら)」、新たに力強い動きが生まれるとされる年です。さらに九星術からも見れば36年に1度の「五黄の寅」の年となり、きわめて運気が強い年でもあります。気功で心身を調整し、天地の強い運気も借りてコロナ禍をそろそろ吹き飛ばしたいですね。

「寅」と聞いて気功で連想するのは何といっても歴史のある功法「五禽戯」です。

古来有名なこの動功(動作を伴う気功法)は、『三国志』にもその名が見える後漢の名医・華佗が前時代の「熊経鳥伸」などの動作をもとに、虎・鹿・熊・猿・鳥(伝承者によっては鶴)の動きを観察して創案したと言われます。

練習を続けると却病、延年につながるとされ、華佗にこれを伝えられた弟子の呉普は、卒寿を迎えても耳、目の機能は衰えず、歯もそろい、食欲が盛んであったと文献に書き残されています。

運動は老化を遅らせ、脳の機能を高め、認知症を改善・予防すると現代医学の世界でも言われ始めていますが、その話はまた機会を改めてご紹介します。

私が祖母から受け継いだ「宮廷21式呼吸法」もこの「五禽戯」を発展させたものだと説明を受けました。

コロナウイルスは呼吸器系を主に冒しますから、「宮廷21式」からひとつご紹介するとすれば第14式「風揺荷葉(もともとの名称は「風擺荷葉」)」でしょうか。

このホームページから詳しい動作解説を見ることができますから、ご参照ください。池に美しく咲いたハス(荷葉)が風に揺れるように、脊柱をしっかり立てながらも決して力まず、動きをあまり区切らずに練習してください。

今年も教室のスケジュールは変わりません。上記の「宮廷21式」も「五禽戯」もご一緒に練習しましょう。

2022年2月
楊秀峰