二十四節気の「大暑」を前に、猛暑が続いて体調を崩す方が続出しています。
大雨や河川の氾濫の被害に遭った地域の方々はどのように過ごされているだろうかと本当に心が痛みます。
助け合って何とか心身へのダメージを少なくしていただければと思います。
熱中症の起こりやすい時期にはとくに血液循環を良くすることが大切ですが、「宮廷21式呼吸法」の第16式「青龍探爪」はそれにうってつけの動作です。
経絡に関して言えば、循環器系の働きに関わる心経を主に刺激します。
片腕を頭上に高く上げ、脇下から胸脇部を伸ばす動作がありますが、腋下にある「極泉」のツボは、心痛・心悸・胸部の圧迫感・四肢の運動障害などに対してよく使われます。
また、周辺のリンパの循環を促し、乳がんを予防するにも役立ちます。
祖母は、心臓発作を起こした患者さんを長座させ、左手を左耳から後頭部に当てて肘をゆっくり開閉して腋下から胸脇部の張りと弛緩を繰り返す動作をよく行なわせていました。
「青龍探爪」は身体の陰陽の平衡を取るのに適した応用範囲の広い動作です。私の本やホームページの解説を参考に練習してみてください。
話は変わりますが、スーパーなどでは冬瓜がよく目につくようになりました。夏バテや胃腸障害でパワー不足の方、汗の出が悪くてむくむ方にはおすすめの食材です。スープなどに使ってご賞味ください。
楊秀峰