宮廷21式呼吸健康法
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夏の気功(2001.8投稿)

暑さはまだまだ続くようですね。それでも、どこへ行ってもクーラーがありますから、暑さから一時的に逃れることは容易です。

しかし、汗が流れ、ほてった体を“急冷”することがどんなに体に悪いか、皆さんもよく耳にすることでしょう。

今回は、冷房病や冷え性から体を守る「夏の気功」のご紹介です。

それぞれの項目に記したような効果もありますので、寝起き、お休み前などにどうぞお試し下さい。

ただし、「三日坊主」ではなんにもなりませんよ。

1 骨盤の調整、生理痛・各種の婦人病・便秘・むくみの改善・解消

① 床に仰向けになり、両腕は体の左右にリラックスした状態で置く。続いて、まず左膝を立て、続いて右膝を立てる。
② 両膝を、足裏をつけて左右に充分に開き、再び閉じる。
③ 左膝を左に倒し、倒した状態から左足を伸ばす。
④ 右膝を右に倒し、倒した状態から右足を伸ばして両足をそろえる。
②から④では、膝は床につけるのが望ましいのですが、無理をする必要はありません。
また、膝を倒した時には骨盤を少し床から上げるようにします。

2 骨盤の調整、腰痛・坐骨神経痛・足のだるさ・糖尿病の改善・解消

① 仰向けになって両膝を立て、足を腰幅ぐらいに開く。
② 息を吸いながら、肩で体を支えて腰を持ち上げる。
③ 息を吐きながら、ゆっくりと腰を下ろす。
④ 息を吸いながら、3回に分けて徐々に腰を持ち上げる。
⑤ 息を吐きながら、ゆっくりと腰を下ろす。

3 坐骨神経痛・けいれんの改善・解消、若返り、美容

① 床に仰向けになる。
② 息を吸いながら、両足をそろえてかかとを突き出す。
③ 息を吐きながら、力をゆるめる。

4 肝への刺激、脂肪肝・飲みすぎ・足のむくみの改善・解消

① 床に仰向けになる。
② 両足の間を少しあける。
③ 両足の親指を繰り返し打ち合わせる。

5 胃腸の調整

① 床に仰向けになる。
② 息を吸いながら、両腕を体の前を通って頭の上に伸ばす。
③ 息を吐きながら、両腕を元に戻す。

6 胃腸の調整

①床に仰向けになる。
②息を吸いながら、両腕を体の前を通って頭の上に伸ばす。
③ひと息ついてから、息を吸いながら、3回に分けてさらに腕を伸ばす。
④ ひと息ついてから、両腕を元に戻す。

7 肝・脾の調整

① 床に仰向けになる。
② 息を吸いながら、両腕を体の左右から床をするようにして頭の上へ伸ばす。
③ 息を吐きながら、両腕を体の前を通って元に戻す。

8 甲状腺・リンパ腺・胸腺への刺激、免疫力アップ

① 床にうつ伏せになり、両手を頭の横に置く。
② まず両肘を上げて肩甲骨を寄せ、次に両手で体を支えて徐々に上体を起こす。目は軽く閉じ、あごは上げる。
③ 息を吐きながら、ゆっくりと上体を下ろす。

9 糖尿病・腎炎・むくみ・更年期障害の改善・解消、回春、美容

① うつ伏せになり、重ねた両手の上にあごを置く。
② 息を吸いながら、両手で体を支え、ゆっくりとお尻を上げる。
③ 息を吐きながら元に戻す。

10 むくみをとる

①うつ伏せになり、重ねた両手の上にあごを置く。
②両かかとでパタパタとお尻を繰り返したたく。やりにくければ、両膝の間を少しあける。

[練習を終える時の注意]

① 仰向けの状態からうつ伏せになる場合は、上体を起こさず、左を向いて転がるようにうつ伏せになる。
② うつ伏せから急いで起き上がらず、頭は下げたまま、猫が伸びをするようにお尻から引き上げるようにして起き上がる。