九 指天立地(してんりっち)
天を指す指から陽気を充分に取り入れるイメージをもって行います。
手と足を同時に上げる時に、手は両脇に沿って、足はもう一方の足の内側に沿って上げ、肝経をなぞるようにします。
[重要な経絡・経穴(ツボ)]
肝経・期門・大敦
[適応症]
肝炎・肝硬変・肝がんなどの肝臓病・足の水腫・黄疸・しみ・二日酔い・いらいら・一部の精神病
[動作説明]
@ 両手を剣指にして立つ。
A 息を吸いながら左腕、左足を上げる。
左剣指は天を、右剣指は地を指す。
B 左足を、右足と交差させるように足先から前に出す。
左足に重心を移し、息を吐きながら、左腕は前腕部が胸と平行になるように下ろし、右手は手のひらを上にして肩の高さまで上げ、右斜め後ろを指すようにする。
C 右手のひらを下に向け、いったん下に下ろしてから、息を吸いながら右脇に沿って上に上げる。
同時に左ひざを緩めていったん体を少し沈めてから、右足を上げる。
左手は、右脇で右手と交差させてから左脇に下ろす。
同様に反対側の動作を行い、左右交互に三回ずつ行う。
最後は左剣指を左後方から左肩の上を通って下ろす。