三 気通双臂(きつうそうび)
臂とは、肩から手首までを指します。この型では、両腕に気を通すだけでなく、上半身をひねり、胸を広げることによって、丹田から両腕に到る経絡の気の滞りを解消します。
上側の手の労宮から気のシャワーが出ていて、下側の腕に浴びせるイメージを持つとよいでしょう。体の状態によって使う経絡を使い分けます。
[重要な経絡・経穴(ツボ)]
任脈・手の三陰経(肺経・心包経・心経)・手の三陽経(大腸経・三焦経・小腸経)
[適応症]
肩こり・腕の痛み・手の痺れ・冷え性・猫背
[動作説明]
@ 開立歩から、息を吸いながら、両手を肩の高さまで上げる。
A 馬歩になりながら右手を左肩に当てるようにし、左手は右肘の前に置く。
B 息を吐きながら、右腕は動かさないようにして、腰を左に回し、左腕を右手の気のシャワーを浴びるようにしながら抜いていく。
体が左を向いた時、両肩甲骨は十分に寄り、両手の中指の先は軽くついている。
C 両手はそのままにして再び体を正面に向ける。
D 息を吐き続けながら両手を正中線に沿って下ろし、下丹田の高さで両手を左右に分け、ボールをなでるように小指から1本ずつ下ろし、膝を伸ばす。
右側も同様に行い、左右交互に3回ずつ行う。