十四 風揺荷葉(ふうようかよう)
ハスの葉が日の光をいっぱいに浴びながら、風に吹かれて静かに揺れているような動作です。
上半身の力を抜いて、風に任せて揺れているようなイメージで、全身で気を取り入れているような感じで行えばよいでしょう。
[重要な経絡・経穴(ツボ)]
肺経・中府・少商・三陰交
[適応症]
アトピー性皮膚炎・花粉症・ぜん息・便秘・肌の美白
[動作説明]
@ 正歩から息を吸いながら左足を横に踏み出し、両手の手のひらを下に向けて、両腕を左方に肩の高さまで上げる。
A 体重を右足に移しながら、両腕を大きく、前方から右へと回す。
B 体重を再び左足にかけながら、右手は下から気をすくってくるように動いて、手のひらを上に向けて左腹部に置く。
左手は手のひらを下に向けたまま左胸に引き付け、左手親指を中府につける。
この時、両手の労宮を向き合わせ、左胸の前で大きなボールを抱えたような姿勢になる。
右足はかかとを上げて、内側を左足の三陰交のツボにつける。
C 息を吐きながら、左足を伸ばす。右足は動かさず、左足の三陰交から左くるぶしまでマッサージされることになる。
同時に、両手で抱えたボールが膨らむようにイメージを持ち、左手は頭の左へ上げ、右手は右腰の横へ移動させる。目は右前方を見る。
D いったん左足をゆるめてから右足を横に踏み出し、両腕を右方に肩の高さまで上げる。
反対側の動作を引き続き行い、左右交互に三回ずつ繰り返す。